サイトの引っ越しなどで301リダイレクトの処理を行なったは良いけれど、実際に問題なく設定が出来ているか?問題なくリダイレクトされるかな?その転送は本当に301?というのが気になるかと思います。
もし失敗していたらSEO評価を適切に引き継いではくれませんから、掲載順位は下がりアクセス減・報酬減などでサイト運営のモチベが下がる可能性も無きにしもあらず…。
ということで、リダイレクト設定を行ったその場で簡単に確認できる方法と、沢山のURLを一気に確認できる方法の2通りを紹介したいと思います。
WordPressで301リダイレクトを行いたい場合の解説はこちら

Chromeで確認する方法
リダイレクトの数が少なく設定を行ったその場で、その都度確認をしたい人はこちらの方法が手軽で良いでしょう。
ChromeがPCにインストールされている前提で以下解説を行いますが、もしChromeがインストールされていない場合は、この機会に使いやすいのでインストールしておく事をおすすめします。
検証を開こう
ブラウザ上のどこでも良いので右クリックをしてメニューを表示します。その中に検証(I)があると思うので、それを押してみましょう。
Networkを開く
ブラウザの横幅が小さい、またはPCの解像度が低い場合はNetworkのタブが隠れていますので>>を押してプルダウンを表示しましょう。その中にNetworkがありますので、それをクリックして下さい。
開いた初期画面はまだネットワークの追跡を行っていないEmpty状態だと思いますので以下の画像のように何も表示されていないと思います。
上記の作業をGIF動画で確認したい場合は以下をクリック
解析を行ってみよう
このNetworkタブを開いたままリダイレクトの設定を行ったURLをブラウザのアドレスバーに入力してEnterをクリックしてページを開いてみましょう。
問題なくページがブラウザ上に表示されたらNetworkタブにも追跡結果が表示されます。
簡単に画面の説明をすると、カラフルなバーが表示されている画面はページを表示するまでに掛かる時間を計測しています。msはミリ秒単位ですね。
その下のリストはページを読み込んだ順に結果を表示しています。
画像の例ではcreate-site/category/create-site/all.css?ver=5.0.13shortcode.min.cssの順にファイルを読み込んでいます。
さてここで注目するのはStatusの部分。一番最初に読み込まれたファイルが301を返したことにより、二行目はInitiatorにはRedirectと表示され、Statusは200で正常にリダイレクト処理が行えたという事が一目で分かります。
詳細を見てみよう
一番上の301リダイレクトが行われたファイルをクリックしてみると詳細画面が表示されます。
Request URLはブラウザが呼び出したURL。アクセスしたURLですね。
Status Codeはサーバーの応答結果で301を返したことが分かります。
locationは転送先URLです。
そして転送先の詳細画面を覗いてみると、しっかりと200で正常にサーバーが応答していることが分かりました。
Chromeブラウザの検証機能を使って簡単に301リダイレクト処理を確認する方法は上記の手順です。転送元のStatus Codeが301で間違いないかを確認し、転送先URLに飛びStatus Codeは200が返ってきたら正常にリダイレクト設定が出来ていると言えます。
慣れると簡単な作業なのでサクサク確認が出来ると思います。数が少ない場合や、一つずつ確認しながら設定を行いたい場合などに活用すると良いでしょう。
キャッシュクリアの方法
稀に.htaccessの設定を間違い、編集前に戻したけど反映されない。エラーのまま元に戻らなくて困ることがあります。私はこの記事を書くためにリダイレクトをローカルで試している際に遭遇し、解決方法で少しハマり(^^;
ブラウザのキャッシュに.htaccessの設定が残ったままで、一度ブラウザを閉じて再起動しても解決しない場合は以下の方法で解決できます。
検証Network右クリックClear browser cache
Networkタブ上でブラウザのキャッシュをクリアする機能が使えますので、.htaccessを編集したのに結果が即反映されない時は試してみて下さい。
Edgeで確認する方法
Win10にはプリインストールされているEdgeもついでに解説しておきます。
確認する流れはChromeと大体同じです。
ブラウザ上のどこでも良いので右クリックをすると一番下に要素の検査という項目がありますのでそれをクリック。もしこの時見つからない場合はキーボードのF12を押したら次回以降表示されるようになります。
検証画面が開きますので一番上のタブからネットワークを選んで下さい。
あとはこの画面を開いたまま301リダイレクト設定してあるURLを開いたら追跡した結果が閲覧できます。
画面を開くまでの簡単な操作はこんな感じになります。
大量のURLを一括確認する方法(過去)
HTTP Status Code Checkerのサイトを使用した確認方法です。
記事執筆時には使えてましたが、新バージョンに変更になりました。
新しいバージョンの使い方は後ほど記載しておりますが、過去バージョンと共通の機能は説明を省略しておりますので、軽く一読をしておくことをオススメ致します。
このサイトでは以下の特徴があります。
使い方は至って簡単で確認したいURLを一行ずつテキストエリアに記入するだけです。
Submitの下にあるSet Request Headersをクリックするとユーザーエージェントやベーシック認証、リクエストヘッダーのオプション指定が可能になります。
設定に問題がなければSubmitを押してみましょう。
確認するURLが多い場合ですと時間が掛かるかもしれませんが、少ないと直ぐに確認結果が下に表示されます。
Export to CSVをクリックするとCSVファイルにて確認した詳細情報を保存出来ますので、データを後ほどローカルで確認したい場合には保存しておきましょう。
出力されたCSVファイルは以下の様な形式で保存されます。
上記が一覧として出力されますので、もし大量に確認してブラウザでは分かりづらい場合にはCSVにて確認すると良いかもしれませんね。
実際に複数のURLを確認したサンプル例です。
Status Codeは全て200、リダイレクト回数が全て1、リダイレクトタイプは301。綺麗に数字が並ぶため、もし設定ミスがあった場合にも一目で見つけることが出来るでしょう。
Next httpstatus.io(最新版)
上記で説明したHTTP Status Code Checkerの最新版が出ました。
記事執筆時にはタイトルにBetaが付いてましたが正式版に移行され使い勝手が非常に上がっております。また以前のバージョンは新バージョンにて上書きされ使うことが出来ません。
今後はこちらの新バージョンしか使えないため簡単な使い方の解説をしておきたいと思います(過去バージョンで解説した部分は省きます)
新しくなって以下の機能が増えております。
またオプション機能には以下の機能が追加されています。
https://やhttp://が省かれているURLの処理をどうするか決める項目です。
OFFの場合はhttp://を使用。
ONにするとhttps://が頭に付与され検証作業が行われます。
厳密なサーバーのSSL証明書を検証します。
SSL(https://)を使っているサイトであればONで構いません。
http://のサイトでもONのままで問題ないです。
検証後のデータをXLSで保存したい場合にはONにして下さい。
CSVの方がデータとしては扱いやすいとは思いますが、XLSが良い場合はここで変更が可能です。
検索後に関してはブラウザ上で確認できること、行える操作も増え非常に利便性が上がってます。
リダイレクトの種類(301や302、etc...のみ表示する機能)とステータスコードの種類(200や404、etc...などのみ表示する機能)で絞り込みする機能が付いており、エラーがあった際の特定作業が以前のバージョンより遥かに行いやすくなっております。
URL部分をクリックするとヘッダー情報を取得し、詳細な遷移の流れを追うことが出来ますのでエラーが起こったURLや何回もリダイレクトを行うURLなど。エラーや予想外の挙動をするURLが含まれていた場合の検証作業で非常に役立つ機能も盛り込まれています。
上記のフィルター機能やヘッダー情報を確認する挙動のGIF動画を撮っておりますので、一連の流れを確認してみたい方は以下をクリックして見て下さい。
CSVをダウンロードした場合には以下の様な書式で保存されます。
過去バージョンとの違いはリダイレクトが行われた場合にはリダイレクト先が直ぐ下の行に表示され、リダイレクトされた全てのURLを記載するようになりました。
またエラーメッセージの項目が増えてます。
おわりに
今回の記事ではブラウザの機能を使い確認する方法と、便利なサイトを使い確認する方法の2通りを紹介しました。
リダイレクトの数が少ないのであればブラウザの検証でサクッと調べてしまうのが、その場で確認できるので楽でしょう。
チェックする数が増えるとブラウザの検証でちまちま確認するには流石に面倒なので、今回紹介したサイトを活用すると1回の検査で100リンクまで一気に確認が出来ますので有効に活用すると良いでしょう。
301リダイレクトを行った場合、しっかりと転送作業が行われていなければダイレクトにSEO評価に響きますから何かしらのリダイレクト設定を行った時には、この記事で紹介した方法で必ず確認をする癖を付けておくようにして下さいね。
承認後に表示(反映まで最長1日)
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